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#0002:坂野五百さん
マトリョミン・オーナーに直接お話をうかがう”マトリョミンのある暮らし”。
第2回目は坂野五百(さかの・いお)さん。東京都内のご自宅にお邪魔しました。(取材日:2011年7月6日)
Mandarin Electron(以下”ME”):
マトリョミンをはじめたきっかけは?
坂野五百さん(以下“坂野"):
楽器の存在を知ったのは、7年前です。濱田佳奈子先生が出演されたコンサートで、生まれて初めて、テルミンとマトリョミン両方の音色を味わいました。当時、濱田先生とはバレエ教室でご一緒していたのですが、バレエの発表会後に仲間内で打ち上げをしたときに、マトリョミンを持参してくださって。間近で弾いてくださった「自鳥」が素晴らしくて、翌日には弾けもしないのにマトリョミンを手に入れていました。
ME:
テルミンとマトリョミン、どちらも濱田先生の演奏をご覧になったのに、どうしてテルミンでなくマトリョミンを選ばれたのですか?
坂野:
演奏を見聞きして、テルミンはあまりにもむずかしそうに感じました。なんというか、じぶんとはかけ離れたところにある楽器という印象で……。実際に弾いてみると、マトリョミンもかなりの技術が必要なのですが、一見コンパクトな演奏形態や、なにより、見た目の愛らしさに惹かれました。
ME:
マトリョミンのアイデンティティーの半分はお人形さんですからね。
坂野:
すぐ手にとれる場所に置いて、気が向くと弾いています。
ME:
マトリョミンを弾きたくなるのはどんな時ですか?
坂野:
いちばん多いのは、仕事の合間でしょうか。書いていると、煮詰まって頭の中が熱をもったようになることがありますが、そんなときにマトリョミンを弾くと、また別の神経を使って集中する感覚があって、よい気分転換になります。
ME:
マトリョミンの面白さはどこにあると思いますか?
坂野:
なかなか上達しないところ、でしょうか。(笑)大人になってからバレエに挑戦してみて痛感しましたが、頭で理屈がわかっても、思うように体は動きません。音楽もまた、理解や努力がすぐに音に反映されるわけではない。その、“なかなか登りきれない山"という感じが魅力です。もちろん、センスの有無もあるのですが……。上達しないといえば、最近になってテルミンも始めましたが、仕事の合間に気軽に弾くというより、もっときちんと向き合わないと、と身構えてしまって、いまひとつ距離が遠いままになっています。
ME:
やり始めたらどっちも面白いんでしょうけど、マトリョミンの方が垣根が低くとっつき易いんでしょうね。
ME:
マトリョミン愛好者には女性が多いですが、教室に通っている人となるとほとんど女性です。どうしてこんなに女性に偏っているんでしょうか?
坂野:
男性にとってはやや、ダイナミズムが不足している、とか……?常々、マトリョミンの音色は“間(あわい)の音"だと感じているのですが、その掴みどころのなさに惹かれるひとが、より女性に多いのかも知れませんね。
ME:
おや、それはウクレレでしょうか?
坂野:
はい。音色がぴったりだよね、とマトリョミン友だちと盛り上がって、お互いの伴奏ができるようにと、一緒に習いはじめました。
ME:
マトリョミンとウクレレ、フォルムも音色もどこかかわいらしい要素がありますものね。
ME:
素敵に着物をお召しですが、和装とテルミン・マトリョミンに何か通ずるものがあるのでしょうか?
坂野:
不自由さの中にある自由を楽しむ、という面で共通しているように感じます。着物には、いくつかの決まりごとがありますが、その中にいろいろな楽しみが潜んでいます。半襟や帯留で遊んだり、柄あわせを工夫したり……。テルミンやマトリョミンも、アンテナとの遠近で音階が決まるというしばりがありますが、その中でじぶんの思い描く演奏を追求する楽しみがあるのではないかと思っています。
ME:
テルミンもマトリョミンも本来自由な楽器ですが、音律・音階に基づいた曲を弾くとなると相当不自由ですものね。
坂野:
姿勢という点でも、着物は意外に向いているかもと思います。丹田を意識して背筋をのばし、肩を落としたほうが着姿が整うと言われていますが、その姿勢を保つ力は、テルミンやマトリョミンを弾くときの、体幹をしっかりキープする感覚に通じる気がします。とはいえ、なかなか維持できないのが残念なところですが'……。(笑)
ME:
全く違う世界の着物とマトリョミンが"型"に入るという点でフィットするのは興味深いです。これからも着物とマトリョミンのコラボレーションの可能性を追求してください。興味深いお話をありがとうございました。
Information
坂野五百さんはフリーライターです。
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