Matryomin(マトリョミン)


・マトリョミンとは

 テルミンの機能をマトリョーシカの中に収めたのがマトリョミンです。テルミン奏者竹内正実により開発され、2000年に試作機、2003年に量産モデルを発表しました。現行のME04型は第三世代モデル。これまで6,000体以上を世界中に出荷しました。

 

 ちまたに溢れる”ガジェット”テルミンと一線を画すハイ・ポテンシャル。 作っている人がテルミンの魅力に魅せられ、本気で作っているからです。



・マトリョミンのフィロソフィー

【はじめてのテルミンとして】

 音量を制御しなくて良いのでピッチ(音の高さ)に集中できます。また、音量が変えられない分、音楽の表情付けに対する意識がより高くなる傾向もあるようです。
 テルミン演奏の上達を阻む身体の揺れ。演奏者が楽器と一体化するマトリョミンにおいて、身体の揺れはあまり問題になりません。その分、フォーム(手の形)をより純粋にとらえることができる点においても、マトリョミンはテルミン入門に適しています。

 

【かわいいのにすごい】
 ピッチ特性、音色において本式のテルミンに劣らぬマトリョミンは、コンサートでソロ楽器として奏でられる演奏楽器であることを目指しています。どうぞお店で手にとって確かめてみてください。もしあなたが優れたミュージシャン、テルミン奏者であるならば、マトリョミンの持つポテンシャルの高さがすぐにお分かりになるはずです。

 

【片手だけで弾けるバリアフリーな楽器】

 ME04型マトリョミンであればリモートコントローラーを接続し(別売)、テーブルの上に置いて、片手だけで弾けます。意外にも片手で弾ける楽器は少ないのです。開発者の竹内正実は2016年に脳出血を患い、右片麻痺を患わっています。彼自身も障がいを得ていますが、目が不自由だったり、片麻痺や片腕欠損などの障がいを負う方々にも、マトリョミンで演奏に取り組んでほしいと願っています。2022年のNHK番組で紹介された際のwebページはこちら

 


・マトリョミンの特徴

【幅広い音域】

 本式のテルミンとほぼ同等の、5オクターブの発音域(実用音域)を有しています。ただ、高音になるに従いオクターブ幅が狭くなるため、高音域における演奏動作は本式のテルミンにくらべ若干狭くなりますが、ピッチ軌道(演奏する手を動かす軌道)を少し外側にずらすことでこの問題も解決できます。

 

【良く響くボディ】
 マトリョーシカはロシアから直輸入しております。一年ほど寝かした菩提樹の木を職人が手作業で削り出すマトリョーシカは水分含有量、木の厚みなどにバラつきがあり、このことが一体ずつに音色(響き具合)の個性を与えています。音のもとこそ電子発振ですが、アコースティック楽器同様、ボディで響かせ豊かな音色を創りだしているのがマトリョミンです。

 

【片手だけで弾けるバリアフリー性】

 半身麻痺や片腕欠損の障がいを負っている人は、楽器演奏は両腕が使えないと弾けないとお考えかもしれません。ME04型マトリョミンであれば、リモートコントローラーを接続することでマトリョミンをテーブルの上に置いて、片手だけで弾けます。健常者の方も、一度この方法で演奏をお試しください。マトリョミンが揺れることによる音揺れがありません。本体が揺れることにより、アース量が変動していますが、このことにより音揺れが生じます。音の高さを制御する手よりも、支える手の揺れによる影響が大きいことがわかりました。リモートコントローラーはこちら

・マトリョミンの機能、仕様


・アンプ、スピーカーを本体に内蔵

・ 電源:単三アルカリ乾電池4本

・ ラインアウト、イヤホン出力を装備(ステレオミニジャック)

・ ワンボタン操作でチューニングを合わせられる"Easy Tuning"機能を装備

 ※ピッチコレクト機能ではありません。

・ 1年間メーカー保証付

 

【素材】
 木(菩提樹)、金属、プラスチック、グラスファイバー

【サイズ】
 本体:幅105×高200×奥行115(mm)、重量 400(g)

 ※電池含む、個体差があります。

【製造】
 日本製(ただしマトリョーシカ部分はロシア製)

 

!ご注意

 ・マトリョミンは単音しか出せません。また、MIDI出力機能はございません。

 ・マトリョミンのマトリョーシカ部分は入れ子状になっておりません。

 ・マトリョーシカ部分はロシアの職人が一体ずつ加工、絵付けしておりますので個体差があります。


・マトリョミン概略ビデオ


・マトリョミン教則ビデオ


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