マトリョミン以前に作った製品


Tango

 弊社の記念すべき製品第1号は、猫型テルミンコントローラーでした。フレンズ・オブ・テルミン発足準備室のテルミン練習発表会で発表しました。
 身長120cm程度の小型のトラといった大きさで、Tangoと名付けました。自律的に奏でるものでなく、奏でる人がラジコンのプロポ操作でTangoの両腕を操作し、音の高さ、大きさを変えて演奏します。表面はフェイクファーを貼り付けており、本物に似た手触りです。1999年製造。
(写真右:1号器, 左:2号器)

 ラジコンのプロポはスティックのストロークが短く演奏し難かったため、これを改良し"シンクロ・タンゴ”に進化させました。
 奏者の肘にアタッチメントを装着することで、動作に合わせTangoの前腕が同期して動きます。実際のテルミン演奏と遜色ない演奏感覚で奏でられ、ビブラートも付けられました。2000年製造。

 Tangoにスティックを掴ませ、太鼓を叩かせる”ビート・タンゴ”にもなります。Tangoシステムは現行のラジコンプロポの27Mhz帯ナローレンジバンドで制御していますので、2体のTangoのチャンネルを変えれば独立して制御でき、受信側を同じチャンネルに設定すれば、一人の操作で複数のTangoを同時に制御できます。2000年製造。


ムル

 Etherwavethereminのカスタマイズパーツ。
 専用の猫しっぽ型アンテナを取り付け、外観の印象を大きく変えますが、もともとの機能、特性は保たれます。首は脱着式で、任意の方向を向けさせられます。フェイクファーを貼り付けた表面は、本物の猫に似た柔らかな手触りです。2000年製造。


Beatnik

 フル・アコースティックの手動式のリズム発生器。
 クランクを回すことで内部の円盤が回転し、爪がハンマーを引き、バネの反発力で対象物を叩きます。円盤の表裏に爪を付けますが、その位置を変えることでリズムパターンを作ります。ハンマーにはバネがついているので、リリースポイントに向かって力が蓄えられ、叩いた実感があります。
 写真では発音体に木魚を用いていますが、他に変更可能。2000年製造。


光る指揮棒 ※マトリョミン以後ですが

 2013年と2019年にマトリョミン合奏でギネス世界記録に挑みましたが、その際に用いた指揮棒。特に2019年の会場は広くて、通常の指揮棒では指揮者から遠くの位置に座る参加者には視認性に問題があり、効果がありました。初めて使った2013年では、サプライズにしたかったのでリハーサルでも発光させませんでした。
 ギネスの時に式の指揮をする岡 瑠美さんがその時にだけ使います。三度目に使う日は来るでしょうか? 2013年製造。