触らずに弾くテルミンやマトリョミンの演奏特性は一般に難しいといわれています。しかし、脳卒中後遺症などで麻痺していたり、目が不自由だからといって演奏を諦めることはありません。
実際に私は2016年のコンサート出演中に脳出血を患い、後遺症で右半身が麻痺していますが、まずは健常側の左手でマトリョミン演奏に取り組み始め、右手と左手の役割を入れ替えた「左利き」演奏スタイルでテルミン演奏にも復帰しました。コンサート活動も再開しています。
麻痺は何かに触れた時に実感します。他の演奏楽器に取り組んでおられた方も、障がいを得たことをきっかけに、非接触の楽器の可能性に触れてみてください。
竹内正実
・これからの取り組み
1)竹内正実の取り組み「障がいを負う人が電子楽器テルミンやマトリョミン演奏に取り組む様子の紹介」が令和4年度浜松市創造都市推進事業補助金助成事業に採択されました。2編のビデオを制作します。竹内正実自身の経験や5年のリハビリ期間で得られた知見をビデオにまとめ、楽器経験者が脳卒中後遺症で麻痺を患うケースにおいて、どういう点に気をつければ効果的なリハビリにでき、奏者として復帰する道筋に近づけるかについて共有したいと考えています。
2)昨年もSBS学苑浜松校で実施した一日講座「触れずに奏でるマトリョミン〜ハイディキャップがあっても大丈夫!〜を9月4日(日)に開講予定です。詳細はこちら。
3)10/5-10/7東京ビックサイトで開催される「国際福祉機器展2022」にマトリョミンをリハビリ器具として出展します。詳細は追ってお知らせします。
・これまでの取り組み
2022年1月12日放送のNHK「まるっと」(名古屋ローカル)で、障がいを乗り越えてマトリョミン演奏の普及を進める竹内正実の取り組みが紹介されました。
関連web記事(NHK静岡)
※NHK静岡でも同日放送
麻痺障がいで片麻痺を患う人や、目が不自由な人とマトリョミン演奏を共に奏でるビデオを制作しました。
※令和3年度 浜松市創造都市推進事業補助金助成事業
https://youtu.be/LdEdBIGxMK8
SBS学苑浜松校で2021年10月3日開講された「触れずに奏でるマトリョミン 〜ハンディキャップがあっても大丈夫!〜」を講座担当しました。