発明から一世紀を迎えた電子楽器テルミン。弊社代表竹内正実がロシアに渡り、テルミンを習い始めたのが1993年。日本はテルミン100年のうち27年に関わっています。かつて演奏できる人口が0 (zero)だったのを、27年かけて、マトリョミンのような楽器を創り、大合奏でギネス世界記録を樹立するに至りました。
日本は独自の進化と発展を遂げており、その特異性はテルミン発明100年を記念してNewYork Theremin Societyが制作したアルバム「Theremin 100」にはっきり現れています。日本からは竹内正実が主宰するテルミン四重奏”Japan Theremin Old School”が参加しましたが、多様性を追い求める人ばかりの中で、日本のアプローチは独特。例えるならば、ストライクゾーンぎりぎりに変化球を投げようとする人が溢れる中、ど真ん中に直球しか投げ込まない投手のようでした。皆、個性的であろうとして、結果的にどれもこれもよく似ており、個性に無頓着だった我々の取り組みが最も個性で際立ってしまったとは皮肉でした。
2019年はロシアからテルミンファミリーを招き、ギネス世界記録を更新し(289名)、記念コンサートも実施できました。
2020年は竹内正実の演奏教室に通う人達による演奏で、テルミン発明100年を祝うアルバム「Renaissance and Evolution」を制作します。テルミン発明200年、300年に振り返っても、100年めに日本で起った現象は突然変異だったと言われるでしょう。テルミン音楽の金字塔的録音と呼ばれるに相応しい内容をめざします。
・テルミン発明100年記念CD「Renaissance and Evolution」
・「Renaissance and Evolution」からビデオクリップ
・「亡き王女のためのパヴァーヌ」※テルミン四重奏
・「ひばり」※テルミン四重奏
・「Pryanik」※テルミン二重奏
・「いのり」※テルミンソロ
・「歓びの歌」※マトリョミン合奏。音声はスマホカメラで収録した、アルバムとは別バージョン。